■HOME■ | ■MAIN■ | ■独りごと■ | ■リンク集■ | ■遍路■ | ■紀行■ | ■郵貯■ | ■謡曲■ | ■年賀■ | ■万葉■ |
漢詩を自己流に翻訳したいい加減な訳をつけて、楽しんでみようという、他愛もないコーナーです。 正岡子規が、杜甫の「秋興」を短歌に詠んでいるのをみてこれはいいやと思ったのが直接の動機ではありますが、これには伏線があります。学生時代のことですからもう何年以前になるでしょう、一年先輩の、伊東正晴、左鴻秋義のおふたりとの雑談のなかで、漢詩の翻訳の話がありまして、柳宗元の「江雪」の結句の訳で「ひとり釣りするおぢいさん」というのが何とも気分がでているなぁ、と感心した記憶があります。近年左鴻さんとそんな話を蒸し返していましたところ、「絶句はやっぱり都都逸がええで」というようなことになり、今般何首かは都都逸でチャレンジしてみました。ただ文才のない悲しさ、思うに任せず、駄作ばかりとなってしまったのもやむをえぬことでありましょう。ともかく、この拙作集をふたりの畏兄に捧げる次第であります。 閑話休題。そんなことでいろいろ調べていますと、結構同じような試みをされているむきも多くあり、古くは土岐善麿や井伏鱒二の訳詩集など何かと参考にさせていただきました。似通った表現になっている場合はなにとぞ御宥恕賜りたいと存じます。 |
西湖蘇堤(浙江省・杭州) (漢詩をよむ) |
遺懐 杜牧 | 江南春 杜牧 | 黄鶴楼送孟浩然之広陵 李白 |
江雪 柳宗元 | 江南逢李亀年 杜甫 | 赤壁 杜牧 |
易水送別 駱賓王 | 巫山神女峰 劉禹錫 | 少年行 李白 |
憶江南 白居易 | 涼州詞 王翰 | 竹里館 王維 |
春夜 蘇軾 | 蘇小小墓 李賀 | 山中問答 李白 |
飲湖上初晴後雨 蘇軾 | 送元二使安西 王維 | 浪淘沙令 李U |
泊秦淮 杜牧 | 芙蓉楼送辛漸 王昌齢 | 早発白帝城 李白 |
閨怨 王昌齢 | 子夜呉歌 李白 | 涼州詞 王之渙 |
清明 杜牧 | 峨眉山月歌 李白 | 楓橋夜泊 張継 |
七夕 李賀 | 夜雨寄北 李商隠 | 香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁 白居易 |
相思 王維 | 尋胡隠君 高啓 | 静夜思 李白 |
登高 杜甫 | 寄揚州韓綽判官 杜牧 | 常娥 李商隠 |
竹枝詞 劉禹錫 | 宿建徳江 孟浩然 | 柳花詞 劉禹錫 |
沈園 陸游 | 夜上受降城聞笛 李益 | 柳絮 薛濤 |
従軍行(青海長雲暗雪山) 王昌齢 | 無題(颯颯東風細雨来) 李商隠 | 新嫁娘詞 王建 |
望洞庭 劉禹錫 | 月下独酌 李白 | 桂林 李商隠 |
杭州春望 白居易 | 送別 王維 | 春夜喜雨 杜甫 |
登鸛鵲楼 王之渙 | 登岳陽楼 杜甫 | 楽遊原 李商隠 |
独坐敬亭山 李白 | 胡笳歌 送顔真卿使赴河隴 岑参 | 玉階怨 李白 |
登幽州台歌 陳子昂 | 聴弾琴 劉長卿 | 贈汪倫 李白 |
鹿柴 王維 | 従軍行(烽火城西百尺楼) 王昌齢 | 泊船瓜洲 王安石 |
題烏江亭 杜牧 | 和題烏江亭 王安石 | 垓下歌 項羽 |
怨情 李白 | 虞美人 李U | 烏衣巷 劉禹錫 |
金鏤衣 杜秋娘 | 飲酒 其五 陶淵明 | 回郷偶書 賀知章 |
黄鶴楼 崔 | 漁翁 柳宗元 | 小園 陸游 |
渡荊門送別 李白 | 念奴嬌 赤壁懐古 蘇軾 | 望廬山瀑布 李白 |
山居秋暝 王維 | 出塞 王昌齢 | 題破山寺後禅院 常建 |
越中覧古 李白 | 雑詩 王維 | 石頭城 劉禹錫 |
帰嵩山作 王維 | 望天門山 李白 | 乾元中寓居同谷県作歌 杜甫 |
錦瑟 李商隠 | 曲江 杜甫 | 銭塘江春行 白居易 |
春望 杜甫 | 金陵酒肆留別 李白 | 過勤政楼 杜牧 |
尋隠者不遇 賈島 | 哭晁卿衡 李白 | 月夜 劉方平 |
(参考文献) 漢詩の読み下し、日本語訳、それぞれの詩に関する解説、写真、挿画等については、以下の文献を参考にし、また断りなくその一部を転載させていただいております。 このコーナーは、そのテーマのように漢詩に私の「ひとりよがり」の訳をつけて、ひとり楽しんでいるものです。したがって、漢詩本来の解釈とは異なった、あるいは誤ったものもあるかも知れません。著名な諸先生の解釈や訳詩をご覧いただいくことにより、このコーナーをご覧いただいた方々に、より正確な情報を得ていただきたいとの願いから、諸先生の文章等を引用させていただいた次第です。また写真等に関しましても、漢詩の趣きをさらに強めんがため、同じく引用させていただきました。最近では古典、就中漢文に関する一般的な関心が低下しつつあるのではないかとの懸念があります。力不足ではありますが、そのような風潮抑制の一助にでもなれば幸いとの思いも、このコーナーにはございます。 これらの引用に関して、著作権等にからんで不都合がある場合には撤去いたしますが、趣旨をご理解のうえご容認いただきたく、お願い申し上げます。 吉川幸次郎・小川環樹監修「中国詩人選集」岩波書店 吉川幸次郎・小川環樹監修「中国詩人選集二集」岩波書店 前野直彬「唐詩選」岩波文庫 松枝茂夫「中国名詩選」岩波文庫 石川忠久「漢詩をよむ」(春・夏・秋・冬の詩100選)NHK出版 石川忠久監修「NHK漢詩紀行」NHK出版 一海知義「漢詩一日一首」平凡社 吉川幸次郎・三好達治「新唐詩選」岩波新書 吉川幸次郎・桑原武夫「新唐詩選續篇」岩波新書 山口直樹「漢詩百景」岩波書店・同時代ライブラリー 高木重俊・石嘉福「名勝唐詩選」NHKブックス 石川忠久「漢詩をよむ」NHK文化セミナー 石川忠久「漢詩への誘い」NHKカルチャーアワー 宇野直人「漢詩 李白・杜甫」NHK古典講読 宇野直人「漢詩をよむ」NHKカルチャーアワー 「詩与画・唐詩三百首」上海辞書出版社 植木久行「唐詩の風景」講談社・学術文庫 松浦友久・植木久行「杜牧詩選」岩波文庫 石川忠久「漢詩への招待」文春文庫 竹内実「漢詩紀行辞典」岩波書店 「中国語ジャーナル」アルク 目加田誠訳注「唐詩三百首」平凡社・東洋文庫 久保田博二「新編・桂林夢幻」岩波書店・同時代ライブラリー 陳舜臣「唐詩新選」中公文庫 |