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2014年12月24日、『源氏供養』の謡蹟探訪で石山寺に参拝しました。JR石山駅でレンタサイクルを借用、石山寺経由で草津市の郵便局廻りを兼ねた謡蹟訪問ではあります。石山寺は花の寺としても有名ですが、さすがに12月ともなると、あまり花を愛でるという訳には参りません。やはり梅や桜の頃がよろしいようでした。 |
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《石山寺》 大津市石山寺1-1-1 |
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石山寺について、以下 Wikipedia によりますと、大津市東郊の石山寺1丁目にある東寺真言宗の寺で、良弁の開基。本尊は如意輪観音。京都の清水寺や奈良県の長谷寺と並ぶ、日本でも有数の観音霊場であり、西国三十三所観音霊場第十三番札所となっています。また当寺は『蜻蛉日記』『更級日記』『枕草子』などの文学作品にも登場し、『源氏物語』の作者紫式部は石山寺参篭の折に物語の着想を得たとする伝承があります。「近江八景」の一つである「石山秋月」でも知られています。 |
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仁王像(吽形) |
石山寺仁王門 |
仁王像(阿形) |
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参道 |
法性院の門には“おおつ光ルくん”が |
仁王門からまっすぐに参道が伸びており、突きあたりに入場受付があります。参道の両側には霧島つつじが植えられ、毎年4月下旬に見頃を迎え、また春は桜、秋は紅葉で美しく彩られるとのことです。(参道の写真は4月に撮影したもの) |
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門を入ったすぐ右手にある法性院は寺の事務所となっており、その入口には、かわいいゆるキャラが3体並んでいました。“おおつ光ルくん”と呼ぶそうです。 |
おおつ光ルくん |
法性院の左隣には拾翠園があります。“お休み処”の看板が掲げられており、茶菓の摂待があるようなのですが、なんとなく高そうな感じがありパスいたします。 |
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拾翠園 |
大国堂BR> |
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くぐり岩 |
比良明神影向石 |
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藤村ゆかりの密蔵院 |
御影堂エリアへの階段 |
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石山寺硅灰石三態 |
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観音堂 |
西国三十三観音 |
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毘沙門堂 |
御影堂(大師堂) |
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蓮如堂 |
本堂への階段 |
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蓮如堂右手の石段を上ると本堂がどっしりと控えています。後ほど境内を一周して、本堂を下から見上げましたが、京都の清水寺と同じような舞台造りになっていました。以下石段の下に立つ、大津市教育委員会による説明書きです。 |
石山寺本堂(三十八社より俯瞰) |
御朱印 |
御本尊御影 |
石山寺の本尊は如意輪観音です。参拝を終え納経所でご朱印を頂戴したところ、ご本尊を表わす“種子”は“タラク”になっています。先般参拝した三井寺の観音堂の本尊も如意輪観音でしたが、こちらの種子は“キリク”でした。そういえば、以前参拝した河内長野にある観心寺と延命寺の両寺とも、ご本尊は如意輪観音でしたが、種子は“キリク”でした。“タラク”といえば、四国霊場の太龍寺と最御崎寺は虚空蔵菩薩が本尊ですが、その種子は“タラク”でした。 |
本堂の入口の右手にあるのが、かつて紫式部が籠って『源氏物語』を表わしたという「源氏の間」です。部屋の中には紫式部の人形が飾られています。 |
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紫式部源氏の間 |
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今を去る約千年の昔、寛弘元年八月十五夜、紫式部この部屋に參籠し、前方の金勝山よりさし昇る中秋の名月が、下の湖面に映える美しい景色に打たれ、構想の趣くまゝに筆を採られたのが有名な「源氏物語」であります。それから此の部屋を「紫式部源氏の間」と申すようになったのであります。 |
紫式部の御所人形 |
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次第 地「夢の |
石山寺で執筆活動にふける紫式部を詠んだ江戸川柳を少々。 |
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三十八所権現社 |
経蔵 |
三十八社からさらに一段高くなったところに経蔵が建てられています。この経蔵も平成20年に重要文化財にしていされています。以下は滋賀県教育委員会に依る説明書きです。 |
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式部供養塔と芭蕉句碑 |
鐘楼 |
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多宝塔 |
めかくし石 |
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源頼朝供養塔 |
宝筐印塔 |
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月見亭 |
多宝塔の東に瀬田川を見下ろすべく、少し飛び出したように建てられている月見亭は、江戸時代後期の貞保4年(1687)に建てられたとされています。もとは後白河上皇の行幸に際して建てられたといい、その後再建や修理を経て現在に至っています。はるかに琵琶湖を望みなが ら瀬田川の美しい風景を楽しむことができますが、元来、名前の通り月を眺めるのが目的で建てられたものです。中秋の名月の折などの近江八景の第一である「石山の秋月」は、さぞ見ごたえのある風情だと思われます。 |
石山寺の源氏の間に 月見亭と月を描いた 旧石山郵便局の風景印 |
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心経堂 |
光堂 |
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紫式部像 |
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クセ「そもそも |
紫式部に別れ、源氏園を下って行きますと「無憂園」に至ります。 |
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無憂園(その1) |
無憂園(その2) |
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ミニ西国霊場補陀落山 |
閼伽井屋 |
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キリ「よくよく物を |
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(平成26年12月24日・探訪) (平成27年 3月16日・記述) |