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2015年10月6日、『井筒』の謡蹟である在原寺跡である在原神社を訪れました。 |
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在原神社探訪地図 |
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上歌「名ばかりは。 |
といった風情でありました。考えてみますに、ワキが訪れた当時からすでに在原寺の跡は荒廃していたわけですから、現在の状態もむべなるかなと感じた次第です?! |
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在原神社 |
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「在原寺」の標石 |
社殿 |
上記の説明と若干重複しますが、以下は、天理市のホームページで紹介されている「在原寺跡」の記事です。 |
謡曲「井筒」梗概 |
『井筒』は秋の名曲です。以下は、井筒の女の業平への恋心を謡い上げた、クリ・サシ・クセの部分です。残念ながら能では居グセで、舞台前方に座ったシテの女は、クセが終わるまでそのままの姿勢を保ちますが、流麗な辞句と巧妙な節付は、型を必要とせず観衆を魅了するものがあります。 |
クリ 地「昔在原の中将。年 |
謡曲が典拠としているのは『伊勢物語』です。大成版一番本の前付にも紹介されていますが、『伊勢物語』代二十三段〈筒井筒〉を以下に。 |
むかし、田舎わたらひしける人の子ども、井のもとに出でてあそびけるを、大人になりにければ、をとこも女も、恥ぢかはしてありけれど、をとこはこの女をこそ得めと思ふ、女はこのをとこをと思ひつゝ、親のあはすれども、聞かでなんありける。さて、この隣のをとこのもとより、かくなん。 |
少しばかり謡曲から離れて古典の解釈問題となるのですが…。上記『伊勢物語』の、女の返歌「くらべこし振分髪も肩すぎぬ君ならずして誰かあぐべき」の解釈に関して、先輩の大角征矢氏からご教示いただきましたので、ご紹介します。 |
歌の解釈を長々と論じましたが、『井筒』の謡蹟探訪です。 |
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筒井筒 |
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夫婦竹 |
一叢すすき |
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芭蕉句碑 |
本堂跡 |
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業平道 |
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(平成27年10月 6日・探訪) (平成27年11月26日・記述) |