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大角征矢氏による 観世流 演能統計


大角征矢氏による「観世流演能統計」

 ちょっとした言葉のあやで「謡曲の統計学」なる仰々しいタイトルを掲げてしまいましたが、内容は統計とは余り縁のないものばかりとなってしまいました。単純に能・謡曲についていろいろ調査してみようという気持ちでスタートしたのが、このコーナーの目的でした。
 物好きな謡曲ファンとして、能の曲目数は200余曲にのぼりますが、『戦後すべての曲が上演されたのだろうか』とか、『今までの最高上演数を誇る曲は何であろうか』などは、従来から頭の片隅にひっかかっていた疑問点ではありました。
 今回ご紹介しますのは、福岡市在住の大角征矢氏が、昭和25年から平成11年の間、50年におよぶ演能の記録を整理され、集計されたものです。50年と一口で言うのは簡単ですが、それを10年ごとの5期に分かち、年ごと、期ごと、通期という分類で集計されるという、何とも気の遠くなるような作業を完成されました(現在もその後の集計を継続されていると思いますが…)。
 大角征矢氏は、わたくしの同学、同好の大先輩であり、そのご縁でこの統計結果を頂戴いたしました。この膨大な資料を拝見し、よくこれだけの集計をされたものと本当に驚きました。同時に、これこそ「謡曲の統計学」に最も相応しい内容ではないかと思い、本サイトにて紹介させていただきたい旨をお願いしましたところ、こころよくご承諾いただきました。大角氏のご好意によりやっと本来の統計学の体裁を整えることができたと感謝しております。
 極力、資料原本どおりに移行することを心がけましたが、内容に変更のない範囲で一部表記を変更した部分もあります。なにぶん数値中心のものですので、充分留意したつもりではありますが、コーディングの際のミスも多々あろうかと存じます。ご指摘いただければ幸甚に存じます。
 なお、観世流の機関紙「観世」平成16年12月号にて、個人の方の集計による8年間の演能記録が公表されています。こちらも大変な作業をなさったものとあわせて感心した次第です。

平成17年9月1日  久下昌男 記□□□


 この度大角征矢氏から、平成11年から21年の10年間の演能記録を加算した「戦後60年間の演能統計」を頂戴しました。大変な作業を継続されたものと、改めて感心した次第です。
 さっそく以前の資料を更新すべく、その作業に取りかかりましたが、一挙に更新することが困難なため、出来上がったものから順次掲載してまいります。完成までかなりの時間を要すると思われますが、ご容赦賜わりたくお願い申し上げます。

(平成23年6月17日・追記)□□□




〈第1部〉観世流演能統計
 T.演能統計について
  1.演能統計の前提条件
  2.統計結果の概要
      (第1表)暦年別・期間別演能総回数(本文に含む)
      (第2表)通期演能回数順位表
      (第3表)五十音順 演能回数表
  3.「番目順」のこと
      (第4表)曲番一覧表
      (第5表)五十音順 曲番索引表
  4.「番目別暦年演能回数表」について
      (第6表)番目別 暦年演能回数・構成比表
  5.「演能伸長指数」について
      (第7表)演能伸長指数表〈五十音順〉
      (第8表)演能伸長指数表〈番目別〉
  6.「期別演能回数変動パターン」について
      (第9表)期別演能回数変動パターン表
      (第10表)演能回数変動パターン表〈五十音順〉
  7.「稀曲」演能記録について
 U.(統計本表)演能回数表
 V.(別表1)期別演能回数順位表
    (別表2)期別演能回数順位一覧表〈五十音順〉

〈第2部〉能・謡ひとくちメモ






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