四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト
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ひとの世は偶然の連鎖で成り立っている、といっても過言ではないと思います。偶然にもMADOKAさんにお目にかかる機会があり、そのMADOKAさんから、歌一洋さんが四国に遍路小屋を建てようというプロジェクト(四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト)を推進しておられることを紹介していただきました。
私も昨年7月末から、区切り打ちではありますが、四国八十八ヶ所のお遍路の旅にでました。その路次にて、遍路小屋や休憩所に立ち寄り、疲れを癒やすことが幾たびもありました。休息の都度ありがたいと感謝しつつ次の目的地に向ったものでした。蛇足ではありますが、小屋につけられた番号、例えば「宿毛10号」「光満21号」などのナンバーが一体何なのか、疑問に感じていましたが、このプロジェクトを知ることにより氷解しました。
ヘンロ小屋プロジェクトは2001年から推進されており、15年間で89棟の小屋を造ろうというものです。またその活動を支援するために「四国八十八ヶ所へんろ小屋をつくる会」が2006年に発足しています。(なお、この会の名称は、2008年に“「四国八十八ヶ所へんろ小屋プロジェクト」を支援する会”と改称されました。)
ここでは、このプロジェクトの概要についてご紹介させていただきます。
(2007.7.6 久下昌男 記)
以下に、歌一洋さんの「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」の趣旨、および「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋をつくる会」会長、辰濃和男さんのメッセージを掲載します。
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「歌一洋 四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」
四国に八十八ヶ所の霊場札所を巡拝する遍路道が在ります。いわゆる「四国八十八ヶ所」です。
空海が開いたとされ、1200年余、お遍路さん、地元の人達によって脈々と今に受け継がれててます。祈りを体現したシステムとして「お接待」と「循環性」というカタチは世界でも類を見ません。
この四国全域1400kmの遍路道89ヶ所に、歩きお遍路さんのための休憩、仮眠がでくる「ヘンロ小屋」をボランティアで造っていくプロジェクトです。2001年から10数年をかける予定です。
小屋は地域の様々な人達と共に、つくる過程も大切にしながら造りたいと考えています。
小屋を通して「祈り」「人と人、人と自然のふれあいや支え合い」の精神が広がり、深まることを祈って…。
発 心
私は徳島県南に生まれ、お遍路さんとの思い出があります。幼少の頃、白装束を身にまとったお遍路さんが玄関先で拝んでくれるたびに、米など家にあるものを袋の中に入れてあげていました。「お接待」です。
この風景が、年齢を重ねるごとに、徐々に浮かび上がってきました。特に20年程前から歩きお遍路さんに何かを強く感じています…。
そして外国へ旅するごとに遍路の持っている文化の貴重さを意識するようになっていました。また、人間「空海」を識るほど強く魅かれるようになりました。
建築設計を生業とし、前向きに生きるための「祈り」を建築のテーマとしている私にとって歩きお遍路さんのため、何か出来るのでは…と考えていました。
そんな思いが少しずつ醸成し、ごく自然に生まれたプロジェクトです。
歌 一 洋
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具体的な遍路小屋建設計画、すでに建設された小屋の紹介などは、同会のホームページに紹介されています。
“「ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会”公式HP ( http://www.geocities.jp/henrogoya/index.html )
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「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋をつくる会」の入会のお願い
歌一洋さんの「ヘンロ小屋プロジェクト」を支援しましょう
私たちの会は、建築家で近畿大学教授の歌一洋さんが進めている「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋ロジェクト」をバックアップする会です。2006年4月1日に発足しました。
ヘンロ小屋プロジェクトは、四国の遍路道に、お遍路さんが休憩できる小屋をボランティアで建設する取り組みです。ヘンロ小屋は歌さんがその土地に合わせて設計し、地元の方々の奉仕で建てます。2001年にスタートし、88棟+1棟の計89棟の建設を予定しています。最後の1棟は、このプロジェクトの象徴、集大成として位置づけています。
遍路道には、お遍路さんをもてなす「お接待」の風習が、遍路文化として受け継がれています。支え合いの精神にもつながります。ヘンロ小屋の建設も、そのお接待の一環です。
四国八十八ヶ所ヘンロ小屋をつくる会は会員を募り、いただいた会費でヘンロ小屋プロジェクトを応援します。同時に、貴重な遍路文化の保存と継承のための活動を目的としています。会の趣旨をご理解いただき、ぜひご入会、ご協力をお願いします。
四国八十八ヶ所ヘンロ小屋をつくる会
会長 辰濃 和男
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現在の名称は“「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会”です。
「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会の詳細については、以下にお問い合わせください。
事務局 〒542−0081
大阪市中央区船場4−10−29 さつきビル5階
電 話 : 06−6252−4772
FAX : 06−6252−1612
e-mail : henrogoya@arrow.ocn.ne.jp
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